副作用はないの?と不安になっているあなたへ。
妊婦さんが飲むことで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害という重度な疾患リスクを大幅に低減できる葉酸。
この葉酸が含まれる葉酸サプリは、赤ちゃん思いなお母さんの必需品とも言えます。
赤ちゃんとお母さんの健康のために飲む葉酸サプリ。副作用があるんじゃないか?と不安になることもあるでしょう。
実は、正しい飲み方が出来ていない場合、葉酸サプリを服用して副作用が起きることがあります。
ここでは葉酸サプリで副作用が起きてしまうケースと、これらを予防する厚生省推奨の葉酸サプリの飲み方について解説します。
葉酸サプリの副作用とは
まず、葉酸サプリの副作用について明白に理解しておくべきポイントがあります。
成分による副作用と服用方法による副作用がある
薬の副作用と言えば、身近なものでいえば風薬や胃腸薬の眠気などが馴染みありますよね。
このような副作用は、薬の成分が目的とは違う部分にはたらきかけることで起きる、「成分による副作用」に分類されます。
そしてもう一つの副作用の種類として、「服用方法による副作用」があります。
この副作用は、薬の飲む量、期間(間隔)の間違いや、他の食品や薬との飲み合わせで起きます。
葉酸サプリで副作用が起きるのであれば、それは「成分による副作用」ではなく「服用方法による副作用」だと言えるでしょう。
なぜ服用方法による副作用なのか?
葉酸サプリに含まれる葉酸という成分は、人の体の組織をつくる上で大事なビタミン栄養素です。
この成分はお腹に宿った赤ちゃんにも効果をあたえることができ、最初の細胞分裂で作られる神経や脊椎をしっかり発達させることができます。
葉酸の効果により神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させられることがわかったことで、未妊娠者含む妊娠女性は葉酸を含んだ葉酸サプリを摂取すべきだと厚生労働省が推奨。
ア 諸外国で行われた複数のいわゆる栄養補助食品を用いた疫学研究の結果において、 葉酸が神経管閉鎖障害の発症リスクを低減するというほぼ一致した成績が得られていること。
イ 葉酸の代謝物が神経管閉鎖障害の発症機序に関与するという医学的な根拠が示されていること。
引用元:厚生労働省公式HPhttp://www1.mhlw.go.jp/houdou/1212/h1228-1_18.html
上記の文献で示されているように、悪影響のない成分であるため、単なる摂取で「成分による副作用」が起きる可能性が無いということがわかります。
ただし、かなり低い確率で葉酸自体にアレルギー反応が出る「服用者の体質による副作用」が出る可能性はゼロではありませんので、注意が必要です。
服用方法による副作用 過剰な摂取に注意!
成分が原因で副作用が起きないことがわかった以上、葉酸サプリの副作用について気を付けるべきは「間違った飲み方」「飲みすぎ」などといった過剰摂取でしょう。
妊婦さんの1日の基本推奨摂取量は400㎍!
まず、厚生労働省が勧めている妊婦さんの推奨葉酸摂取量は1日に400㎍です。
以下、それぞれの時期の推奨葉酸摂取量をまとめてみました。
妊娠前女性:640㎍/1日
妊婦の女性:400㎍/1日
授乳期:340㎍/1日
葉酸は水溶性ビタミンなので、体への蓄積率も低く、摂取した成分のほとんどが体から排出されてしまいます。
そのため、個々の体質によっては上記の推奨量よりも摂取することも想定されます。
ただし、いくら飲んでも大丈夫という認識になってしまっては危険なので、上限摂取量は1000㎍までと決められています。
そう、この1000㎍という上限値。
この上限値を超えた葉酸サプリの摂取こそが過剰摂取となり、「服用方法による副作用」を招くのです。
葉酸サプリを過剰に摂取するとどんな副作用が起きるのか?
まずは、過去におこった副作用の事例をご紹介したいと思います。
①オーストラリア 葉酸サプリ過剰摂取による小児喘息の事例
オーストラリアに住む557人の妊婦を対象に、妊娠初期(1週~16周)と後期(30週~34週)の葉酸サプリ摂取量と摂取食品と、状況ごとに誕生した子供の3~5歳の間での小児喘息発症リスクに関係を調査しました。
この研究では、妊娠後期に1000㎍以上の葉酸サプリを1日に摂取していた妊婦の子供のうち11.6%~11.8%の子供が小児喘息を発症していることが発覚しました。
葉酸と小児喘息の因果関係については明記されていませんが、妊娠後期における葉酸の過剰な摂取は子供の健康リスクにつながるかもしれません。
葉酸サプリによる副作用を避けるには、妊娠後期だけでなく、どの時期においても正式に推奨されている摂取量で葉酸サプリを飲むことが大事です。
②葉酸過敏症
1日に1000㎍~10000㎍のペースで摂取すると葉酸過敏性という症状になってしまう可能性が高いです。
症状としては発熱、じんましん、吐き気、かゆみ、呼吸障害、神経障害などが起きえます。
意外な落とし穴…食品との食べ合わせにも注意!
また、葉酸サプリを推奨量を守って飲んでいても過剰摂取になるというケースもあります。
しっかり守ってるのに過剰摂取ってどういうこと?と思う方がほとんどでしょう。
このケースは、葉酸を含む食べ物との食べ合わせによって発生するのです。
主に野菜などの食物に含まれているものの、調理の段階で溶け出しやすく普段の食事の摂取では十分に摂取できない葉酸。
しかし一部の食品と食べ方に、1日の限度を超える葉酸が含まれていることがあるのです。
その食品とは、生レバー。
葉酸は動物性食品にも存在する栄養で、その中でも一番多い含有量となっているのがレバー(肝臓)です。
牛のレバー100gあたり1000㎍、鶏100gあたり1300㎍、豚100gあたり810㎍の葉酸が含有されています。
葉酸の性質上、調理をし体内に吸収される段階で摂取できる葉酸の量は4分の1まで減るものの、熱処理を施さない生の状態のレバーは要注意。
仮に牛の生レバーを100g食べるとすると、1000㎍の葉酸が500㎍になって吸収されることになります。この時点で、1日に必要な葉酸が補えているので葉酸サプリの摂取は必要なくなります。
ここで考えておきたいのが、200gの生レバーを食べた場合です。
上記と同様に計算すると、2000㎍の葉酸を1000㎍体内に吸収することになります。
ここで気づかずに葉酸サプリを飲んでしまったらどうでしょう?
明らかな葉酸の過剰摂取となり、副作用が起きてしまう可能性がありますね。
普段の食生活とサプリの生活で、1日に葉酸摂取量が1000㎍を超えることは滅多にありません。
ですが、生レバーのように例外となる食べ物もあるため、葉酸サプリを摂取するなら葉酸が多く含まれている食品をあらかじめ把握しておくといいでしょう。
過剰摂取は滅多に起きるものじゃない?
以上、葉酸の過剰摂取による副作用について解説してきました。
たしかに気を付けなければいけない過剰摂取ですが、起きる可能性はかなり低いということが言えます。
1日200グラム以上の生レバーを毎日食べていればなり得ますが、このような生活が出来る方は滅多にいないでしょう。
むしろ日々変わる献立だと葉酸を摂取することが難しく、葉酸欠乏症になる可能性の方が高いくらいと考えておきべき。
この不足を補うからこその栄養補助食品、葉酸サプリ。
なにがなんでも葉酸サプリを毎日必ず飲む必要はありません。仮に食べ物で1日に必要な葉酸が摂取できた日は、葉酸サプリを飲まないなどして、毎日の摂取をうまく調整できることが、副作用を防ぐという点から考えても大事です。
葉酸以外の配合成分にアレルギー反応が出ることもある!
また別の副作用の種類として、「服用者の体質による副作用」というものがあります。
摂取した薬やサプリの配合成分に体がアレルギー反応を起こすケースです。
葉酸自体にアレルギー反応が起きるという人はとても稀。
葉酸サプリでアレルギーが起きるというケースでは、ほとんどが葉酸以外に含まれていたサプリの成分に反応しいていることがほとんどです。
アレルギー持ちの方は、事前に葉酸サプリの配合成分についてリサーチしましょう。
またアレルギーは後天的に起こることもあるものなので、不安な人は事前に自分のアレルゲンについて検査しておくといいでしょう。
副作用を起こさない、安全な飲み方。
食生活に気を配り、1日の葉酸摂取量をきっちり管理する!
そもそも摂取方法をしっかり守っていれば滅多に起きない葉酸サプリの副作用。
それでも可能性を0にするのであれば、上記の一言を実行するに尽きるでしょう。
ネックとなるのが、葉酸サプリではなく葉酸の摂取量を管理するということ。
葉酸は普段の食事からでも多少なりとも摂取できる自然な栄養でもあるので、毎日食事でとれている葉酸の量についてもある程度認識することも大事です。
食事で葉酸が足りた時はそのまま。足りなかった場合は葉酸サプリで補う。
そして大前提として、1日に摂取量を推奨量程度に調整する。
この2つさえ守っていれば、副作用が起きてしまうことはまずありません。
バランスのいい栄養摂取をこころがけ、赤ちゃんの健康を支えてあげましょう。
副作用の失敗がないサプリはないの?
副作用を避ける上で大事な葉酸サプリの必要条件が、
・1粒に推奨量の葉酸が配合されていること
・アレルギーの原因になる成分がないこと
ということが、この記事を読んでいれば気づくと思います。
となると、葉酸以外に余計な成分が入っていない葉酸サプリを選ぶといいですよね!
そこで当サイトがおすすめしたいのが、BABY葉酸という葉酸サプリです。
BABY葉酸の特徴
・厚生省推奨のモノグルタミン酸型の葉酸を使用
・マカなども配合されているため、妊活にも強い!
詳細は以下からご覧ください。