リスク削減!妊娠女性が葉酸を飲んだほうが良い理由

厚生労働省も推奨。妊娠女性が葉酸を飲むべきと言われるワケ

妊婦Aさん「妊娠の初期には、葉酸を摂取したほうがいいというけど、妊娠とどんな関係があるんだろう?」

妊娠をしてはじめて知ったという人も多い葉酸の存在。
馴染みない単語に首をかしげてしまうのもわかります。

葉酸は、母体の健康補助、胎児の障害リスクを低減させる栄養として研究で認められており、日本の厚生労働省も積極的に摂取することを推奨しているものです。

妊娠している女性が飲んだ方が理由とは?
ここでは、そのワケと適切な摂取方法、妊娠時期ごとの葉酸摂取などについてご紹介します。

妊娠中の女性の体について

女性は妊娠すると、お腹の赤ちゃんに優先的に栄養を運ぶ体に変化。
栄養はお母さんの血液と一緒に子宮に運ばれ、赤ちゃんに供給されます。

ただお母さんの血液を通して栄養が供給されるのは、胎盤が完成する妊娠4か月以降。
それまではどうやって成長するのかというと、お母さん自身のエネルギーが元となって成長します。

どちらの時期においても、お母さんの体の栄養、つまり摂取するものによって赤ちゃんとお母さん両方の健康状態が左右されることになります。

葉酸は妊娠女性に欠かせない成分

妊娠すると普段よりも一段と必要になる栄養にはビタミンA、ビタミンC、鉄分などがあります。
その中でも特に厚生労働省が妊娠女性の摂取を推奨している栄養が葉酸です。

もともと海外の研究結果で、葉酸を摂取すると子供の障害発症リスクを大幅に低減できるというものがあり、これらの情報が元となって今の日本での推進活動に繋がっています。
※情報元:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の
女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について

現代では妊娠がわかった女性に渡される母子手帳にも葉酸のことが書かれていることが多く、妊娠女性自身が重要性を知る機会も多くなっています。

葉酸は、妊娠時のお母さんと赤ちゃんの健康を支えてくれる強い味方。
この葉酸の具体的な効果について、以下から見て行きたいと思います。

葉酸が妊娠女性にもたらす効果

胎児への効果

お腹にいる赤ちゃんに葉酸が与える効果は以下のとおり。

・神経と脳の十分な発達の補助
・神経管閉鎖障害による無脳症、二分脊椎の発症リスク低減(死産・流産リスクの低減)

神経管閉鎖障害とは、細胞分裂が盛んな妊娠超初期(0週~4週)の間に十分な神経形成が出来ず起こる障害。

神経管閉鎖障害は、背骨の発症箇所によって無脳症や二分脊椎症を引き起こします。

無脳症

胎児の脳が妊娠5か月頃から胎内で発達しなくなってしまう疾患。
脳が成長していない状態だと生命活動ができないため、無脳症と診断された胎児のほとんどが中期中絶・死産となります。

無事に出生したとしても、1週間以上生存できる確率は限りなく低いという、極めて生存率の低い症状です。

二分脊椎

脊髄の形に奇形が発生する先天性の疾患。
厳密にいうと、背骨の中にあるべき脊髄が背骨から飛び出してしまっている状態のことを指し、膀胱・直腸の排泄障害や下肢の麻痺・変形など様々な症状を招きます。

母体内での成長過程で、脊椎が閉じられずに形成されて発症する先天性の障害である二分脊椎。
出生時に緊急処置が行われることになりますが、生涯にわたって後遺症を背負う事になります。

これらの要因には妊娠時の喫煙や飲酒、遺伝的要因などもあり、平成11年度の厚生科学研究において日本での神経管閉鎖障害の発症率は年々増加傾向にあると報告されています。

このリスクの低減が出来ると言われているのが、人の代謝との関係が深い葉酸。
妊娠超初期頃から摂取し、赤ちゃんの神経形成を補助することで神経管閉鎖障害の発症リスクが下がるという研究結果が海外で報告されています。

母体への効果

また葉酸は母体に対しても効果的です。
上述したように、妊娠した女性はお腹の赤ちゃんに優先的に栄養を運ぶようになります。
特に妊娠中期(4か月~)からはお母さんの血液を通して赤ちゃんが栄養を補給するため、自然とお母さんは血が足りない状態になっていきます。

これは妊婦貧血と呼ばれ、妊娠後になる人が多いです。

変な話ですが赤ちゃんは自分の成長のため、お母さんの体の状態がどうであれ自分に必要な栄養を欲します。

赤ちゃんがいるからといって、お母さんの血液量が勝手に増加することは残念ながらありません。そのため、お母さん自身による対策が必要!

そんな時にも役立つのが葉酸です。
葉酸は造血作用のあるビタミンでもあり、体の中の赤血球を増やす効果があります。

そのため、妊娠しているお母さんの貧血による立ち眩み、めまいなどの症状を防ぐことができます。

摂取方法

この表を見てください。

葉酸は、ホウレン草やあずきなどの自然野菜から摂取することができる栄養です。
そのため、食品からの摂取も可能ではあるのですが…

葉酸は水に溶けだしやすく熱で破壊されるという特徴があるため、調理段階で含有されている葉酸のうち50%がなくなってしまいます。

そして自然の葉酸は体の中でさらに50%減るという性質があり…結果として、上記の表の4分の1の吸収しかできなくなることに。

妊娠女性の1日の推奨葉酸摂取量は、400㎍。(厚生労働省による基準値)
さらに妊活中は640㎍が望ましいとされています。

1日に400㎍の葉酸を摂取するならば、ゆでホウレン草の場合だと12株食べないと摂取できない計算に。

自然食品から摂取できないことはありませんが、厚生労働省は効率の良い摂取ができるサプリをすすめています。

葉酸が含まれた葉酸サプリであれば、1粒で1日に必要な葉酸を補うことが可能。
また無味無臭・小粒のサプリであれば妊娠特有のつわりに悩まされることなく、楽に摂取できるというメリットがあります。

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どの妊娠時期に摂取すべき?

葉酸は、妊娠超初期(0週~4週)から、胎児の神経が生成される妊娠5週までの間での摂取が望ましいです。

妊娠を計画した時点、妊娠前からの摂取が好ましいともいえるでしょう。

なぜなら妊娠超初期は医師の検査ではまだ妊娠したかどうかもわかららない時期。それにも関わらず、赤ちゃんの細胞分裂が始まります。

感覚で言うと、妊娠の診断が出る1ヵ月前となり、=妊娠前、妊娠を計画した時点となります。

極端に言ってしまうと、赤ちゃんの障害リスクを減らす目的で飲むなら妊娠が発覚してからだと遅いということに。

もちろん妊娠発覚後に飲めば妊娠中の貧血予防になるため、摂取をあきらめる必要はありません。

いつまで飲むの?

葉酸は、産後の授乳期にも摂取が推奨されています。
妊娠時から少し下がって、1日340㎍が推奨摂取量。

母乳の元となるお母さんの血液を作る効果が望めます。

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