妊娠超初期・初期の葉酸摂取が重要な理由
葉酸は、妊娠がわかる前の妊娠超初期から飲む必要があると聞いた!妊娠がわかってからだと遅いの?
たしかに妊娠初期からの葉酸摂取は遅いと言えるでしょう。
厚生労働省の報告によると、妊娠に伴って葉酸を摂取する場合、妊娠の1ヵ月前からの摂取が望ましいといわれています。
妊娠が発覚する妊娠初期からでも受けられる葉酸の恩恵もありますが、妊娠前から意欲的に摂取を始めたほうがもっと、赤ちゃんとお母さんに良い結果をもたらしてくれます。
ここでは、妊娠初期の前から葉酸の摂取が推奨される理由について見て行きたいと思います。
妊娠初期の前から飲めば、奇形リスクを低減させられる
まず第一に、妊娠初期よりも早い妊娠前の段階から葉酸を摂取すれば、赤ちゃんが奇形や障害を持って産まれてきてしまう可能性を格段に下げることができるというメリットがあります。
ではなぜ妊娠初期よりも前なのか?
その理由を理解するためにも、まずは妊娠周期と赤ちゃんの発達段階の関係について知る必要があります。
まず妊娠は周期単位でそれぞれの時期を分けることができ、妊娠超初期、妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期の4つに分かれます。
一般的に妊婦さんが妊娠を自覚するのが妊娠5週~6週にあたる妊娠初期の時期。
妊娠に気づくころには既に赤ちゃんの中枢神経の形成が終わっていることになります。
子宮に着床してからまず最初につくりだされる中枢神経ですが、妊娠3週~4週の間に活発に形成されます。
葉酸で赤ちゃんの奇形リスクを減らすには、この3週~4週の間に十分な葉酸が母体に摂取されている状態じゃければいけません。
そう考えると、さらに逆算して0週目よりも前からの摂取が必要ということに。
3週目から飲んでもいいのでは?
それなら神経形成が始まる3週目から葉酸を飲めばいいのでは?と思う事もあるでしょう。
しかし3週目からの摂取は実際難しいことで、その理由は以下の通りです。
妊娠超初期は妊娠しているかがわからない時期
妊娠0週~3週は、受精卵が子宮に着床してもない時期で、妊娠が成立していません。
また3週目=着床のタイミングなのですが、このタイミングは明白な自覚症状もなく、認識することが非常に難しい時期です。
そのため妊娠を計画し、旦那さんと協力する前からあらかじめ飲むことで「飲み遅れ」を防ぐことができるのです。
葉酸はすぐになくなってしまう栄養
葉酸は水溶性ビタミンBの一種であり、体内に吸収されるペースが早く蓄積されにくい栄養です。
体の中で葉酸が必要な機会があれば優先的に使われる栄養であるため、赤ちゃんの成長に備えるなら毎日多くの葉酸摂取を継続する必要があります。
さらに長い期間をかけて蓄積してあげることで、お母さんの体には十分な葉酸がある状態になり、いつ赤ちゃんが成長してもいい環境づくりができるのです。
飲む場合の適正な摂取量について
妊娠前の推奨摂取量は640㎍
妊娠前や妊活の段階から飲むなら、妊娠が発覚するまで1日に640㎍の葉酸を摂取するのがおすすめ。
この妊娠初期よりも前にあたる妊娠超初期は、赤ちゃんの発達が盛んなため大量の葉酸が必要となります。
妊娠初期の推奨摂取量は400㎍
妊娠が発覚してからは、お母さんの栄養を補充して赤ちゃんを健康にすることがメインとなるため、葉酸の1日の摂取量は400㎍まで下がります。
しかしこの数値は妊娠していない成人女性よりも160㎍も多い数値で、やはり妊娠中の妊婦さんには葉酸の摂取が重要ということがわかります。
●妊娠初期の人におすすめのサプリ

●妊娠前の人におすすめのサプリ
